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5つの症状

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疼痛性障害の症状

身体表現性障害は、大きく5つの症状に分けて説明されていますが、各々似ている点もあれば違う点もあり症状は様々です。「疼痛」は(とうつう)と読み、ずきずきと痛むことを意味します。詳しく診断しても、痛みの原因となるようなはっきりした身体的異常が見当たらないのに、頭部や腹部、胸、背中、関節など、身体のあらゆる部位でうずきを感じて痛いと訴える症状を疼痛性障害と言います。身体的な異常でないということは、心理社会的な要因が影響していると考えられ、うつ病や不安障害とも混同することがありますが、痛みと共にうつ気分や意欲低下が見られるのがうつ病、緊張や不安が見られるのが不安障害で、疼痛性障害はただ身体的に痛さを訴えることが主体の症状となります。疼痛の原因が心因的なものであるので、いわゆる鎮痛剤を投薬しても疼痛性障害そのものが治るものではなく、まずは痛みが身体的なものではなく、精神的な問題で起きている症状であるということを自覚することが重要になります。

転換性障害とは

次に身体表現性障害の2つ目の症状となる転換性障害というものがあります。この転換性障害は精神的なストレス、不安、葛藤などが原因で起き、以前まではヒステリーと呼ばれてきた障害です。随意運動や感覚機能に影響し明確に身体の障害として症状が出るのが特徴で、具体的には、精神的に非常にショックなことがあったために、歩けなくなったり声が出なくなる、などの症状事例があります。中には、病気でいることで周囲から愛情を受けたり、援助を得られることにメリットを感じる状態に、無意識でなる場合もあります。治療に当っては、まず身体的な症状をなくし、重篤な病気ではないということを保証し、精神的なフォローをしていくことが重要になります。

身体化障害の特徴

身体表現性障害3つ目の症状は身体化障害です。30歳以前に始まり、身体的な様々な症状が発症して、数年に渡って持続します。主な症状としては、頭痛や吐き気、腹痛や便秘、排尿困難、性欲喪失などの他、男性であれば勃起、射精機能不全、女性であれば月経困難などが繰り返し発生します。しかし、原因となるような身体の異常は見当たらないのが特徴です。生活環境にも関係しており、「援助して欲しい」「気にかけて欲しい」など極度に依存的になる患者も多く、それが満たされないと怒り出したりすることもあります。酷い場合は、脅したり自殺を試みたりすることもあるので、要注意です。本人は、原因は身体の病気であると信じていることから、精神的なところに問題があると伝えると激怒することもあり、治療はなかなか困難と言われています。

心気症を知る

身体表現性障害4つ目の症状は心気症です。成人期(20~30歳)頃に始まり、男女共に同程度に発症します。お腹の膨満感や腹鳴、発汗など、正常な身体機能に対しても「自分は重い病気ではないのか」という恐怖観念にとらわれてしまい、徹底的に診断・説明し安心させても恐れを持ち続けてしまうのが症状の特徴です。思い込みが原因であるので治療が難しいとされていますが、安心できる医師との信頼関係が改善に繋がるとも言われています。

身体醜形障害を改善

身体表現性障害5つ目の症状は身体醜形障害です。自分の外見には欠陥があるのだと強く思い込み、それが機能障害として生じる障害のことです。具体的には、口、鼻、眼など顔の一部が醜いと思ったり、髪が薄い、毛深い、ニキビやシワが多い、血管が浮き出ている、顔色が良くないなどを極度に気にする症状です。人目を避け、夜間だけしか出歩かなくなったり、全く外出しなくなるなど、社会的に孤立する人もおり、入退院や自殺行為を繰り返すこともあるので注意が必要です。本人は症状を明らかにすることを嫌がり話したがらないため、何年も障害に気付かないことがあります。思い込みをなくしていくことが重要です。