早めの診断|身体表現性障害の主な原因とそれによるさまざま症状
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多くの症状を含む概念

元々、身体表現性障害というのは、1980年のDSM-IIIにて最初に表現されたもので、心気神経症や神経衰弱、ブリケ症候群、自律神経失調症など多くの身体症状を含んだ概念として定められています。ちなみにDSMというのは、アメリカの精神医学界によって製作された診断基準のことで、世界中に広く知れ渡っています。身体表現性障害は男女両方に罹る病気ですが、男性と比べて女性の方が数が多く、成人早期に罹ると言われています。また、身体表現障害の症状は繰り返し起こるだけでなく、症状内容も変化するので、適切に調べてもハッキリと説明出来ないまま多くの身体症状が長引いてしまうこともよくあるようです。

診断はどう行われるか

身体表現性障害というのは、ご自身が身体症状によって確実に傷みを感じているという特徴があります。ご自分が身体表現性障害に罹っているという疑いを持っていたら、速やかに診断されることが必要ですが、医者がどのように患者さんを診断されるのか気になる方もいらっしゃることでしょう。身体表現性障害の診断というのは、患者さんに身体的な病気が全く無いということを大前提として行われていきます。まず、整形外科や内科で受診し、実際に身体症状を引き起こすような病気があるかどうかを医師が確認されます。身体的な疾患が認められなくても身体症状が続いたら、身体表現性障害に罹っているという診断を受けます。

しっかりとした診断を

身体表現性障害というのは、誰にでも発症することではないので、中にはそれを恥と考えて隠したがる方もいらっしゃるのではないかと予想されます。でも、何も恥ずかしがる必要はありません。重要なのは、自分が病気に罹ることを恥だとは決して思わないこと。そして何より一番大事なのは、治療に向けて全力に取り組むことになります。その為には、まずご家族の方で優しく背中を押して、ご本人に診断を勧めることが大切になってきます。

似た症状

ちなみに、身体表現性障害と似た症状としてミュンヒハウゼン症候群というのがあります。これは、実際に症状が無いにも関わらず症状に罹っているフリをするという特徴があり、治療してもらう為に繰り返し病院へ通うという行動を取るようになります。ただ、単純に症状があるフリをしているというわけでもなく、虚偽性障害として分類がされている複雑な症状になります。また、このような症状に罹っている人はかなり知識に富んでいることが多く、医療に関する知識も備わっているので、医者をうまく誘導して最終的に手術をする必要があると相手に思い込ませるという面も持っています。また、他にも代理ミュンヒハウゼン症候群というのがあり、これは通常のミュンヒハウゼン症候群の変型になります。これは、ご本人は病気に罹っていないにも関わらず、ご家族の方があたかも病気が罹っている風に見せかけるという特徴があります。その為には、ご本人に薬を飲ませて健康を悪くさせたり、検査用で採取した尿の中に細菌などをこっそり入れるという行動を取るようになります。何故このような行動を取るかというと、周りに同情されることによって満足感を得る為という目的が動機の一つとなっているようです。