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治療は可能

菜の花

異常無しではダメ

身体表現性障害は、基本的にストレスなどが元になって、まるで身体的・精神的疾患があるようになっているものです。だから、内科的・外科的な診断をしても異常無しという診断が下ることが多いのです。本人からすれば、どれだけ異常無しと言われても、苦しいし痛むので、結局安易な鎮痛剤の服用や無駄な診察を何度も繰り返す事になります。例え鎮痛剤を飲んでその場は症状が収まっても、そもそも原因となっている病気が治っていないわけですから、いつまでも苦しみが続くため、身体表現性障害は、他の精神障害の原因になったりします。身体表現性障害の患者さんが苦しんでいることを理解した上で、周りの人もいま出ている症状は気のせいだとか、幻だとか言わずに、現実のものとして一緒になって理解することが必要です。身体表現性障害は、治療の出来ないものではありません。きちんとしたサポートを受けられれば、症状を軽減したり、耐性を高めることで、障害を気にしない生活が遅れるようになります。

心理的な治療

強いストレスや不安が元になる身体表現性障害は、まず心理的な治療が必要です。患者さん自身がどういう痛みや、苦痛を味わっているか理解して、そこからストレスの原因を導き出し、それに対してのストレス処理の方法などを考えていきます。診断の際は、患者さんから今の健康的な不安や症状について事細かにヒアリングをして、それに対して否定をするのではなく、アドバイスをしたり、いつからそういう症状が出ているのかを聞いて、それによってストレスの元を暴き出す事になります。元々身体表現性障害は、ストレスに対して弱い性格の人がなりやすいと言われています。悲観的で、敏感で、繊細な人。もしくは最近心身に過労が続いていたり、環境変化は原因の1つとして考えられていますから、こうしたものを取り除いたり、カウンセリングなどを続けていくことが必要です。また、本人が知らない内に、「病気の方が得をする」ということを理解していて、例えば、小さい頃に病気の子が周りから気遣われている事が印象に残っていて、無意識のうちにそれが体の痛みや不調の原因になっている事があります。辛い時、きつい時に頭痛、腹痛などが出るのは代表的な症例で、認知行動療法により、そうした状況下での立ち居振る舞いなどを変えていくことで、徐々に症状を改善していきます。

薬物療法の併用

身体表現性障害は、本来なら実際に何らかの病気にはなっていない事がほとんどですが、身体面での症状によって、精神を病んでしまい、うつ病や睡眠障害を併発している場合があります。これらは身体表現性障害を更に悪化させる事もあるので、治療の際は薬物療法を行なう場合があります。この際は抗うつ剤であるSSRT(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)のフルボキサミンやパロキセチン、睡眠薬のハロキサゾラム、トリアゾラムなどを処方します。様々なストレスや不安が作用しているので、実際こうした薬を処方したことにより身体表現性障害の症状が軽減されることもありますが、薬で無理やり症状を抑えているような状態ですので、抗鬱剤や睡眠剤が無いと過ごせないという危険性もあります。あくまで薬物療法は、身体表現性障害によって併発した精神疾患への対策と考えておくと良いでしょう。